今回は2025年3月に、バンコクスワンナプーム国際空港から台北桃園空港までの区間で、エバー航空ロイヤルローレルクラスを利用しました。その様子をご紹介します。
路線:バンコクスワンナプーム(BKK)→台北桃園(TPE)
運航会社/便名:エバー航空/BR212
機材/機番:B787-9/B-17883
座席クラス/予約クラス:C/I
フライトタイム:2 h 58 m
座席:7A
利用ラウンジ:エバー航空ラウンジ、シルバークリスラウンジ、ロイヤルオーキッドラウンジなど
チェックイン

本日の出発地はバンコクの玄関口スワンナプーム国際空港です。スワンナプーム国際空港では2025年頭にセルフバゲージCommon Use Bag Drop ;CUBD)を導入しており、エバー航空も利用航空会社に名を連ねています。

利用可能な時間は会社により異なっており、エバー航空では出発の6時間前から荷物の預け入れが可能になりました。これにより受託手荷物がある場合でもカウンターオープンの出発3時間前よりも早くからラウンジホッピングを楽しめるようになりました。

またセルフチェックインのキオスクも利用可能であり、日本語も含む9か国語に対応しています。
ラウンジへ

バンコクスワンナプーム国際空港には非常にバラエティ豊かなラウンジがあり、今回利用可能なスターアライアンス系列のラウンジは4社が設置しています。
今回はそのうち3つを利用しました。

まず最初にシンガポール航空のシルバークリスラウンジへ向かいます。

シルバークリスラウンジはシャンパンや彩り豊かなカクテルが楽しめるバーカウンターとマレー料理が特徴のラウンジです。

また東南アジアならではのヤングココナッツも頂けます。

続いてはタイ航空のロイヤルオーキッドラウンジです。
ロイヤルオーキッドラウンジは2か所ありますが今回はメインの大きなラウンジを利用します。

こちらにはバーカウンターやライブキッチンもあり、タイ料理を中心とした食事を楽しめます。

特に夜の時間帯はスペシャルメニューが出るようですが、今回は日中利用なので次回の楽しみとします。
遅延が、、、
タイ航空のロイヤルオーキッドラウンジでのんびりしていると搭乗時間まで1時間と少しになりました
シャワーでも浴びようかと思ったタイミングでふとフライトインフォメーションを見てみると、なんと搭乗予定のBR212に遅延情報が出ていました。

ボーディングタイムが読めなくなったため、シャワーを浴びてすぐにエバー航空ラウンジへ移動します。エバー航空ラウンジではボーディングの準備が出来次第案内するとのことだったので安心して再びのんびり待機できました。
搭乗口へ
ようやく案内があったのでラウンジを出てゲートへ向かいます。

本日の搭乗口E10はコンコースEの先、端っこにあるゲートです。ラウンジからは動く歩道を使っても概ね10~15分かかる距離感であります。機材はB787-9であり、エバー航空では4機しか保有していない、レア機材であります。

機内に入り、本日の座席8Aについて間もなく、CAさんがやってきてウェルカムドリンクのリクエストをきかれたのでスパークリングウォーターを頂きます。

ドリンクとおしぼりを持ってきたタイミングで本日の機内食のリクエストをきかれます。今回はオンラインで事前予約をしていたので簡単に確認するのみで終わりました。
座席のようす

機内は1-2-1のスタッガード配列になっています。

今回の座席は窓寄りの窓側席であり通路側には大きなサイドテーブルが置かれています。
座席デザインはBMWとの共同開発をしており、重厚感のある仕上がりとなっています。
サイドテーブルの後上方には収納スペースやユニバーサルポート(コンセント)が備え付けられています。

リクライニングはフルフラット対応であり、リクライニング・レッグレスト・座席の前後位置・枕の位置(上下)・アンバーレストのそれぞれが細かく調整可能です。
左上のボタンを押せばなんとマッサージが始まります。

とにかくシートを倒したり戻したりしたいときには、より簡単に操作できるパネルも用意されています。

モニターは18インチの液晶が設置されており、日本語対応であります。日本語のコンテンツも多く、映画やテレビ番組の他、エバー航空オリジナルの就航地の観光案内や台湾の紹介動画も用意されています。

フライトマップはANAの一部機材でも導入されているパナソニックのマップが使用できます。

座席にはブランケット・クッション・スリッパとヘッドフォンがあらかじめ置いてあります。

ヘッドフォンはノイズキャンセリング対応であり、消毒済みの帯にはまさかの日本語での記載があります。さすが親日の台湾というところです。

スリッパにはEVA AIRのロゴがあり、肌触りの良い仕立てになっています。
離陸して上空へ

空港自体はそこまで混んでおらず、ゲートから離陸まではそこまで時間が掛かりませんでした。そんなわけで、定刻より1時間ほど遅れてスワンナプームを離陸します。

離陸後はやや揺れの入る天候で、ベルトサインが消灯するまで20分ほどかかりました。
コース提供の機内食

ベルトサインが消えると間もなく、ファーストドリンクとナッツがサーブされます。ファーストドリンクは搭乗してすぐの機内食確認の際に確認済みなので効率良くサーブされていきます。ドリンクはシャンパン「ローランペリエ」をお願いしました。
テーブルクロスを敷いた上にグラスとボトルを置いてくれました。
ナッツは無塩ナッツであり、ローランペリエの華やかな香りによく合います。
本日の機内食
前菜:鴨肉のロースト オレンジソース掛け
メイン:牛ほほ肉のワイン煮込み・エシャロットソース フォンダンポテト添え
デザート:クリームブリュレ、フルーツ
機内食はミニコース構成であり、前菜・メイン・デザートから成ります。

ドリンクが来てから10分足らずで前菜もサーブされます。前菜は鴨のローストとオレンジにオレンジソースをかけたものです。鴨肉は柔らかく香りがよくオレンジソースの酸味によく合います。

またブレッドは4~5種類用意されており、温めたものをCAさんがバスケットからサーブしてくれました。ソフトフランスやロールパンの他にゴマを使ったものもありましたが、今回はガーリックフレンチとプレッツェルを頂きます。プレッツェルは食感がよく、ガーリックは香りがしっかり付いておりどちらも美味しく頂きました。

前菜を食べ終わると、見計らっていたかのような抜群のタイミングでメインがサーブされます。メインはプレオーダーの限定メニューです。
牛ほほ肉は柔らかく、ワインとエシャロットの味が染みわたっています。添えられたポテトは食べ応えもあるサイズです。

デザートはフルーツプレートとクリームブリュレです。エバー航空ラウンジでも採用しているillyコーヒーを一緒に頂きました。
ドラゴンフルーツが入っているのが東南アジア発らしさを感じられ、嬉しいところです。

クリームブリュレは表面の焦げ目の部分のカリっとした食感が十分にでており、味もたまごを濃密に感じる甘すぎない上品な味わいでした。これだけのクオリティのものが機内で食べられて大満足です。
デザートを食べ終わった時点で離陸からまだ1時間30分程度であり、コース提供の機内食としては非常にテンポよくサーブされた印象です。
エバー航空オリジナルのカクテル

食事が終わり片付いたところで、メニューを見て気になっていたエバー航空のシグネチャーカクテル「エバーグリーン・スペシャル」を頂きました。
ウォッカベースにメロンリキュールをソーダかスプライトで割るということで、通常のテキーラベースのものに比べて澄んだ味わいです。

緑の中にオレンジ色のラインが描かれた様はまさにエバー航空の機体塗装を想起させます。
照明が落ちるとスペシャルな演出が

食事が片付けられると機内の照明が暗くなり、B787らしいカラーライトが点灯します。青色のライトが点き、どこかANAを思い出させる雰囲気です。

さらによく見てみると、なんと青色の天井にプラネタリウムのように星空が浮かび上がってきました。(おそらく)エバー航空オリジナルの設備であり、プライベートジェットさながらのスペシャル感であります。
最後に特別なお茶を愉しむ

到着の1時間前あたりで、最後に清香烏龍茶を頂きます。
さわやかな茶葉の香りとすっきりとした味わいで到着前に目を覚ます良い一杯でした。
高度を下ろし桃園空港へ着陸

離陸から3時間ほど経った台北時間の午後5時30分頃には最終着陸体制に入ります。

その後5時46分に台北桃園空港に着陸しました。地上はあいにくの天気で、高度を下ろすと雲でほぼ視界がなくなり雲を抜けても少しぼやけたような状態です。

10分ほどタキシングして、定刻より30分ほど遅れた台湾時間の午後5時46分にゲートに到着しました。

到着後はビジネスクラスから優先して降機が始まります。入国審査までの道の脇にトランスファーカウンターがあり、それを越えたあたりで検疫のX線手荷物検査がありました。
その先に入国審査がありますが、他の便との重なったためか20分~30分ほど並ぶことになりました。
ビジネスクラスの優先レーンは無く、外国人は有人ブースのみでのチェックなので時間が掛かるようです。
審査はアライバルカードの提出のみで特に質問等はありませんでした。
さいごに
今回はバンコクスワンナプーム国際空港から3時間ほどの短中距離でしたが、座席はエバー航空最上位のB787のロイヤルローレルクラスがアサインされていたこともあり非常に快適なフライトとなりました。
機内食のメニューも種類豊富で質も高く、全体的に満足したフライトでした。
今回は短いお試し路線でしたが、日本発ではエバー航空で台北・バンコクを経由したヨーロッパ各都市行きの運賃や台北を経由する北米行き運賃が安く設定されているのでぜひ利用したいところです。
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