今回は2025年6月に、福岡空港から上海浦東空港まで、中国国際航空・CA916便のエコノミークラスを利用したのでその搭乗記・レビューをご紹介します。
路線:福岡(FUK)→上海浦東(SHA/PVG)
運航会社 / 便名:Air China 中国国際航空 / CA916
機材/機番:A321-231 / B-6742
座席クラス / 予約クラス:Y / L
フライトタイム:1 h 22 m
座席:37A
利用ラウンジ:ラウンジ福岡
驚くほど安い運賃設定

今回は福岡発で運良く運賃設定のある中で最安の予約クラスである”L”のクラスに空席があり非常に安価で購入できました。
運賃としては福岡からシンガポールまで通しの片道航空券で8,000円、税金・燃油サーチャージ等を含めた合計額は18,770円でした。FARE BasisはLKONCJP6で、当日でも残席があり発売していたようです。
オンラインチェックインはできたけど、、、
中国国際航空の国際線は出発の36時間前からオンラインチェックインが可能となります。今回は前日に購入したため、概ね24時間前にオンラインチェックインに挑戦してみました。
アプリ・日本サイト・中国サイトのいずれにもオンラインチェックイン用のページが用意されており、それぞれで使用が若干異なるようです。今回は日本サイトを使いました。
パスポート情報などは航空券購入時の入力済みのため、チェックイン画面では自動入力されており、簡単に進めます。座席の選択と注意事項への同意をして5分ほどでチェックインが完了しました。
しかしながら、搭乗券については当日空港で発行する必要があるようです。上海から先の乗り継ぎの問題なのか、片道旅程ゆえのドキュメントチェックなのか、原因は不明です。
福岡空港国際線ターミナルへ

本日は福岡空港発の国際線ということで国際線ターミナルへと移動します。国際線ターミナルは国内線ターミナルに対して滑走路を挟んだ反対側に位置しており、移動手段は国内線ターミナルからの無料シャトルバスがメインです。
バスは5分間隔で運行しており、10分足らずで国際線ターミナル1階に到着します。
チェックインカウンターへ向かうも、、、

早速チェックインカウンターへ向かいます。エアチャイナでは入り口から見て左側のCカウンターを使用しているようです。

カウンターオープンは出発の2時間前の午後1時55分であり、便ごとに厳密に時間が分かれているようです。

エアチャイナでは自動手荷物預け機(CUBD)は使えませんが、自動チェックイン機(CUSS)は利用可能です。

自動チェックイン機でエアチャイナのロゴを選ぶと可愛いパンダが案内してくれました。昨日オンラインチェックインをした関係か座席の指定(変更)はできず、搭乗券の発行のみ可能でした。

また、上海から乗り継ぎ先の便については自動チェックイン機では触れないようです。

今回はまだチェックイン開始まで1時間近くあり、出国前エリアにはレストランやカフェも数店舗のみだったため、一旦このまま出国しました。
出国の保安検査はスマートレーンで快適

福岡空港の国際線保安検査場の入口は1カ所に集約されており、優先レーンも用意されています。優先レーンの利用チケットは空港のサポーター企業やビジネスクラス利用者に配布されているようです。
関西空港のようにスターアライアンスゴールドのエコノミークラス利用者にも配っているかもしれませんが、今回は自動チェックイン機利用なので詳細は不明です。
通常レーンを利用しましたが、PCなどを取り出さなくても良い最新のCTスキャナとスマートレーンを組み合わせた検査台が複数あったため混雑とは無縁で快適に通過できました。
出国も福岡空港では顔認証レーンは用意されているため、保安検査・出国を合わせて5分程といったところです。
福岡らしさを詰め込んだウォークスルーの免税店

出国するとすぐにウォークスルーの免税店エリアが広がります。
このエリアは2025年3月に増築されたばかりの新エリアで綺麗な状態であり、倉庫型の建物の中に戸建ての店が並んでいるアウトレットモールのような設計のため、通路は天井が高く開放的です。

少し進むと櫓をイメージしたフォトスポットがあります。中には福岡を中心とした地酒や工芸品が並んでいます。
今回免税店の利用はしませんでしたが、通り抜けるだけでも楽しくなるような演出です。
指定された「ラウンジ福岡」へ

免税店エリアを通り抜けるとラウンジ福岡の入口が見えてきました。
ラウンジ福岡のレセプションはエレベーターで1フロア上がったところに位置しています。
今回はエコノミークラス利用ですがスターアライアンスゴールド会員として利用可能です。搭乗券にインビの記載はありませんでしたが、ラウンジ受付の方が便のスタッフに確認して無事入場できました。

ラウンジ内は福岡を中心とした九州の工芸品による備品や、食材を利用した料理や飲み物が用意されていました。

また、滑走路・駐機場側に面した東向きの大きな窓があり国内線もふくめた離発着する飛行機を眺めながらくつろぐことができました。
遅延の発表はかなりギリギリ
今回は上海浦東空港の天候不良により前便の出発・到着が遅れており、福岡での折り返し便となるCA916便も遅延しそうな状況ですが、特にアナウンス等はなく、もとの定刻の午後3時55分の10分前あたりで遅延の連絡が来ました。
おそらく、前便の到着をもって新しい出発時刻を決めたのでしょうが、早めにゲートに向かう方は自分自身で運行状況のチェックをした方が良さそうです。
なお、遅延や搭乗開始の案内はラウンジ内で、ラウンジスタッフがアナウンスしてくれました。
搭乗口へ

本日の搭乗口は比較的ラウンジから近い52Aです。ビジネスクラスとスターアライアンスの優先搭乗があるようなので、早速乗り込みます。

本日の機体はA321ceoです。機齢は14年と古すぎず新しすぎずの中堅機材であります。

機内へ入るとCAさんが挨拶をしてくれます。後ろの方へ進み、本日の座席37Aへと向かいます。

本日は搭乗率5~6割程度であり、37列目のABCは一人で3席独占となり、広々と使用できました。
座席のようす

エコノミークラスの座席は3-3の配置であり、シートピッチも標準的なサイズです。

個別モニターやUSB・ユニバーサルポートなどの電源設備はありませんが、機内オーディオシステムはありました。今回は使用していないのでチャンネルごとの内容は不明です。

シートはRECARO製であり、テーブルなども含めてANAの国内線B737-800とほぼ同じタイプのシートであります。
やや遅れて出発するも、すぐに離陸

結局定刻よりも30分程遅れた日本時間の午後4時28分にゲートを離れました。そこからは新しい第2滑走路のおかげか、わずか7分で離陸しました。なかなかのスピード感です。

離陸後は南下したあと西向きに曲がり、佐賀や長崎県の長崎市街地を眺めながら上昇していきます。離陸から10分ほどでシートベルトサインが消灯し、機内食とドリンクサービスが始まりました。
福岡ー上海間は2時間未満の短距離路線であり、機内食は「軽食」が用意されているようです。

実際にやってきた軽食がこちらです。中距離路線の2食目でありがちな大きさの箱です。ANAのハワイ線エコノミークラスの日本行きでも見た覚えがあります。

中身はサンドイッチ・ヨーグルト・キットカット(チョコレート)が入っていました。
サンドイッチはツナとコロッケが1つずつ入っており、どちらも何か特徴があるわけではありませんが、日本のコンビニのサンドイッチような標準的なクオリティであり、必要十分といったところです。
ドリンクについてはカートの上に載っているだけで、
- コカコーラ
- スプライト
- ミニッツメイドのオレンジジュース
- ミニッツメイドのリンゴジュース
- ミネラルウォーター
- ココナッツウォーター
がありました。中でもココナッツウォーターが特徴的で、ボトルにもエアチャイナのロゴが入っていたので、オリジナルドリンクのようです。また、このほかに温かいものも何種類かあったようです。
実際にココナッツウォーターとホットコーヒーを頂きました。コーヒーは(おそらく)インスタントコーヒーでしたが、熱い状態で提供され好印象です。

この後の乗り継ぎ便でお茶を頼んでみると、とても香りのよい中国茶を頂けたので中国系エアラインに載った際はコーヒーよりお茶がおススメです。
エンタメ用の機内Wi-Fiも

飛行中機内モードのまま「AIR CHINA」というSSIDのWi-Fiに接続し、「wifi.airchina.com」にアクセスするとそのまま映画や音楽の視聴やミニゲームのプレイが可能となります。言語は英語・中国語の2か国語が用意されており安心して使えます。
なおインターネットへの接続はできないので注意が必要です。
想像以上に綺麗な化粧室

A321のエコノミークラスでは中央部の2つと最後部の1つの計3つのトイレが設置されています。それぞれのトイレの上方に空室状況を示すランプがついており、わかりやすくなっています。

ラバトリー内にはハンドソープや紙コップ・ペーパータオルの他、ボディローション・化粧水・乳液が用意されています。エコノミークラスとしては中々の贅沢仕様です。
また日本路線ということもあってかトイレ内は清潔に保たれており、気持ちよく使用できました。
着陸してゲートに着いたのはほぼ定刻通り

離陸から1時間ほど経った中国時間の午後4時30分過ぎには着陸態勢に入ります。今日は上海の天候が良くないようで、あまり景色は見えませんでしたが、中国時間の午後4時59分に無事上海浦東空港に着陸しました。
その後第2ターミナルのゲートに到着したのは午後5時10分であり、定刻の午後5時5分からほぼ遅れずに到着しました。
さいごに

今回は福岡空港から、国内線の那覇や仙台とほぼ同距離の国際線である上海に向けた短距離便を利用しました。短距離路線のため機内食は簡易的なものでしたが、味は標準的でおいしく頂けました。
また、サブクラス(ブッキングクラス)は格安の「Lクラス」でしたが、ANAマイレージクラブでも積算対象運賃であり、マイル・PPともに30パーセント積算の163 mileを獲得できました。
中国国際航空のハブである北京首都空港に比べるとやや乗り継ぎの利便性は下がるものの、低いサブクラス(すなわち、安い運賃)の取りやすさや、トランジット中の観光を考えれば魅力的な浦東空港でした。
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