2025年3月にシンガポールから東京成田までの早朝便、ビジネスクラスを利用した様子をご案内します。
路線:シンガポールチャンギ(SIN)→東京成田(TYO/NRT)
運航会社 / 便名:ANA 全日本空輸 / NH802
機材 / 機番:B787-9 Dreamliner / JA884A
座席クラス / 予約クラス:C / I
フライトタイム:6 h 01 m
座席:1A
利用ラウンジ:シルバークリスラウンジ(ファーストクラスラウンジ)
空港へ
今回は早朝便ですが、前日夜遅く空港に前入りしました。さっそくANAが利用する第2ターミナルへ向かいます。
チェックイン

今回は時間外のため利用しませんでしたが、チェックインカウンターは8番を利用しています。

エコノミーは基本的に自動キオスクでのチェックイン・荷物預けですが、ビジネスクラスおよびダイヤモンド会員用の専用有人レーンが設置されています。

ANAダイヤモンド会員およびビジネスクラス利用者は個室型のチェックインカウンター”SATSプレミアチェックインラウンジ”でも手続き可能です。
ANAの8番カウンターは一部日本語対応スタッフがいますが、SATSプレミアチェックインラウンジは基本英語での対応となるため、不安な方は8番カウンターの利用が無難です。
ラウンジへ

ラウンジはANAダイヤモンド会員として、シルバークリス・ファーストクラスラウンジ(第2ターミナル)をアサインされました。通常のビジネスクラス利用の場合、シルバークリス・ビジネスクラスラウンジ(第2ターミナル・第3ターミナル)となります。
シルバークリス・ファーストクラスラウンジは最近改装され、ピカピカの状態です。座席数や座席のタイプも以前より増え、過ごしやすくなっていました。

仮眠ブースは最近のファーストクラスのような扉付きの半個室スタイルとなっており、毛布・枕・アイマスク完備で快適に仮眠をとれました。
保安検査へ

出発の1時間前頃(05:35)からゲート手前の保安検査が開始されました。ANA802便の使用ゲートはE12とターミナルの端に位置しており、やや距離があるので早めに向かいます。

その後、実際には出発45分前ごろ(05:50)にゲートへ着きましたが、それほど混んでいないようでした。

ビジネスクラス・スターアライアンスGOLD会員用に保安検査の優先レーンも看板こそありましたが、人数が少ないからか機能していませんでした。

保安検査通過後はウォーターサーバーとコンセント(一部)、座席が設置されています。

ここに来ると本日の機材を正面から見ることができました。今日の機材はANAの中・長距離路線の主力機B787-9です。
機内へ

出発30分前(06:05)から搭乗が開始しました。事前改札の後、Group1のダイヤモンド会員、Group2のビジネスクラス・スターアライアンスGOLD会員の優先搭乗から始まります。

搭乗橋はL1・L2の二本掛けられ、L1がビジネスクラス専用となっています。では機内へと足を進めます。
座席配置はスタッガード

ビジネスクラスの機内は1-2-1のスタッガード配置で、1~11列目までを占めます。

おすすめは奇数列A席および偶数列K席です。通路側にテーブル、窓側に座席が配置されており、個室感が高まります。

偶数列C席・奇数列H席は反対の配置となり、通路越しに座った方や通路を通る方と目があったり、足音が気になったりすることがあるためどちらも空席の場合にはお勧めしません。
座席まわりをチェック

スタッガードシートはフルフラットまでリクライニング可能な座席とサイドテーブルで1ユニットが構成されます。

座席はANAのブランドカラー”トリトンブルー”を想起させる濃い青の布張りです。
足元には固定されたオットマンが設置されており、フルフラットまでリクライニングすると隙間なくつながり、ベッドのようになります。

座席横についたボタンからリクライニング角度の上げ下げ、座席の前後スライド、Do not disturbのオンオフ、腰回りのエアクッションの調整を行えます。

メインテーブルはサイドテーブルの下に収納されており、横(水平)にスライドして取り出すタイプです。
木目調で、かなり大きめのサイズ感です。縦のサイズはHONU2匹分です。

そして横幅はHONUが3匹並んでも、まだ余裕があります。

サイドテーブルは木目調の大型なものが設置されており、ドリンクはもちろん、充電器やモバイルバッテリーを置いておく余裕もあります。

モニターは18インチで反射しにくいアンチグレアのタッチパネルです。日系ならではの充実した日本語コンテンツが用意されています。

モニターはタッチで直接操作するか、リモコンでの操作も可能となっています。

電源設備として、ユニバーサルタイプのコンセントが1口設置されています。

またUSB-Aポートも用意されていますが、設計がやや古めということもありUSB-Cなどはありません。

オーディオはノイズキャンセリング用に2穴になっていますが、通常の1ピンの3.5 mmジャックでも利用できます。

モニター横にはコートフックも設置されています。
アメニティはなにがある?

アジア便なのでアメニティポーチはありませんが、アメニティの詰められたきんちゃく袋が用意されていました。
袋の中にはマスク、アイマスク、耳栓、歯ブラシが入っています、

またスリッパも座席に置かれています。靴底は厚めでしっかりしたつくりとなっており、少しふわふわしていて履き心地も良いです。

ペットボトルのお水350 mlも座席横のテーブルに置かれていました。
このほか座席にはおかれていませんが、アロマカードやボディシート、ハンドクリームもお願いすれば持って来てもらえます。
またお昼の便ですが、貸出の寝具として、枕・コンフォーター・ベッドパッドが置かれています。
ヘッドフォンはPanasonic製の高音質なものが用意されています。ノイズキャンセリング機能は無いようです。
予め座席にはありませんが、パジャマの貸し出しもあります。長時間のフライトでもリラックスして過ごせます。
挨拶とウェルカムドリンク

搭乗からしばらくすると、担当パーサーが挨拶に来てくれました。その後、ウェルカムドリンクとしてオレンジジュースとスパークリングワインが提供されました。
ここはオレンジジュースを頂きました。
離陸して上空へ

飛行機は定刻ちょうどの午前6時35分にゲートを離れ、その後エンジン始動、移動を終え滑走路までやってきました。朝日がすぐそこまで来ているのか、空にややグラデーションが掛かっています。

チャンギ空港は規模が大きく混雑しがちな印象ですが、さすがに早朝だからか、出発から15分足らずの午前6時50分に離陸できました。
朝からステーキ!早朝発のANAビジネスクラスでシンガポールから成田空港へ

離陸後、しばらくすると機内食をきかれました。機内食は和洋2種類の朝食メニューが用意されています。
本日は洋食をチョイスします。メニューの内容はこちらです。
本日のメニュー(洋食)
アペタイザー:鮪の黒胡椒タタキ ポン酢ドレッシング
メインディッシュ:牛フィレ肉のソテー マッシュルームソース
ブレッド:穀物人参ロール・サワードウロール
デザート:マンゴーサゴプリン
まずは離陸して40分ほど、午前7時30分ごろに、テーブルクロスを引かれてドリンクのみが提供されます。お昼のフライトと違い、アミューズは用意されて無いようです。

ファーストドリンクはシャンパン「ムタール・グラン・キュヴェ・ブリュット」を頂きます。お手頃に手に入るエントリークラスのシャンパンです。
深みはあまり無いものの、スッキリとする酸味と細かい泡立ちが印象的で、低価格のスパークリングワインにありがちな雑味のような嫌な甘さなどはありません。朝シャンにはもってこいの一杯です。

そこからさらに30分程待ち、午前8時ごろに機内食がワントレーで提供されました。メインのみが温められており、保温の蓋もつけたまま提供されました。

まずはアペタイザーから食べていきます。アペタイザーは鮪のたたきです。黒胡椒タタキということですが、上空だからか胡椒の香りは弱く、ポン酢ドレッシングの風味が強かったです。
マグロはビンチョウのような種類で、表面に火が通っていることもあり、あっさりした赤身感の強い仕上がりとなっています。
付け合わせの野菜にはキヌアも添えられており食感も面白くなっています。

和を感じるアペタイザーには日本酒を合わせて頂きました。本日は2種類の日本酒が搭載されており、飲み比べしていきます。
最初の日本酒はやや変わり種、「獺祭BLUE35」です。アメリカ合衆国ニューヨークマンハッタンの西側を流れるハドソン川上流で醸造されており、材料の山田錦や水もアメリカ産のものから造られます。
35の数字の通り、3割5分まで磨かれた繊細で優雅なうまみと獺祭らしい独特な香り、そしてほのかに感じるガス感が心地よいです。

続いてはANAではおなじみの石川のお酒、農口尚彦研究所のプレミア酒「山廃美山錦 無濾過原酒 2019 Vintage」です。

原酒らしく黄色がかった色味を呈しており、美山錦の強い旨味を感じながらも、食事の風味を生かす引き締まった味わいです。

ブレッドは2種類です。サワードウブレッドはわずかに酸味を感じる程度で、お肉のマッシュルームソースとの相性も良さそうです。
もう一種類は穀物人参ロールということで、イースターの季節を感じられる一品です。

メインはお肉、牛フィレ肉のソテーです。付け合わせに、じゃがいものグラタン「ドフィノワーズ」と菜の花・プチトマトのグリルが添えられます。
ソースはマッシュルームソースであり、赤ワイン系の深みのあるソースです。

火の通りはソテーということで、しっかり入っているのかと思いましたが、ミディアムレアな入り方です。表面の焼き目も良くついており、機内食として100点満点の焼き方です。
肉質は脂身が少ないながらも柔らかく、朝でも美味しく完食できました。

最後はデザートです。デザートはマンゴーサゴプリンの一択となっており、最初のトレーに載っています。
チアシードのようなサゴヤシ由来の弾力ある小さな粒々である「サゴ」が良い食感です。甘みは強すぎずマンゴーの風味をしっかり感じられる美味しいプリンです。

デザートを食べていると、コーヒー・紅茶・緑茶のワゴンサービスがあったので、コーヒーを頂きました。
上空で食べるラグジュアリーな海南鶏飯

日系エアラインのビジネスクラスはアラカルトメニューが充実しているところに定評があります。
そして、シンガポール発路線ではレギュラーメニューのサンドイッチやカレー、ラーメンに加えて、シンガポールチキンライス(海南鶏飯)が用意されています。
チキンライスは鶏の出汁で炊いたタイ米系の御飯と鶏肉に、青梗菜とキュウリが付け合わされています。

鶏肉はしっとりスチームされており、あらかじめタレがかけられています。付け合わせのキュウリは冷たく、シャキッとした食感が残っています。
チキンライスには定番のダークソイソース、チリソース、ジンジャーソースも別添えで提供されました。味覚の弱まる上空でも好きな濃さに調整できます。
スープは付いてないですが、ドリンクメニューの茅乃舎スープを頼めば代替できそうです。
アラカルトやスナックも充実

先ほど紹介したチキンライスのほか、カレーやラーメン、サンドイッチなど様々なアラカルトメニューが用意されています。

またスナックも多く用意されており、もち吉のおかき、みっくすナッツ、AND THE FRIETのドライフリット(ポテトスナック)といった塩のきいたおつまみの他、フォンダンビスキュイなどの甘いお菓子も揃っています。

スナックは席でお願いすることもできますし、ギャレーに置かれているものを自分でとることもできました。

また、海外サイズのハーゲンダッツ・アイスクリーム(バニラ味)も用意されています。
フライト中は到着の1時間半前ごろまで、まさに”お好きなものをお好きな時に”状態です。
成田空港へ着陸

出発から5時間が過ぎた午後1時ごろ(日本時間)に着陸に向けた準備のため、免税品や機内食などのサービスが終わりました。ビジネスクラスでは最後の挨拶を兼ねて、お茶菓子のサービスもありました。

午後1時40分には九十九里浜から房総半島上空へと入り、シートベルトサインが点灯しました。

そして、午後1時51分に成田空港のA滑走路(34L)へ無事着陸しました。

ANAが使用する第1ターミナルは目の前だったので、午後1時58分には54番ゲートへ到着しました。

午後の到着ラッシュよりやや早い時間だからか、入国・手荷物返却・税関はほぼ誰もおらず直ぐに通過できました。
成田空港「ANA ARRIVAL LOUNGE」で小休憩

到着した成田空港第1ターミナルの1階の税関レーンを通り、右(国内線カウンター方面)へ進むと突き当りにANA ARRIVAL LOUNGEがあります。
ANA運航便(コードシェアの他社運航便は除く)で到着した
・ファーストクラス利用者と同行者
・ビジネスクラス搭乗者本人
・ANAダイヤモンド会員と同便利用の同行者(※国内線も可)
・ANAプラチナ会員と同便利用の同行者
・ANAスーパーフライヤーズ(SFC会員)と同便利用の同行者
以上の利用条件を満たす場合は国際線での到着後にANA ARRIVAL LOUNGEを利用できます。
ラウンジはそこそこ広いですが、国内線の出発ラウンジを兼ねていることもあり、FLYING HONUの到着後(午後3時以降)徐々に混みだします。

ラウンジでは国内線ANA LOUNGEと同様のソフトドリンクや生ビール、焼酎、ウイスキーと「みっくすすなっくおつまみ」が提供されています。
また、シャワールームが4~5室ほど用意されている点がポイントです。
さいごに

今回は大人気路線である「シンガポール→東京」を利用しました。この路線は東京とシンガポールという世界的な経済都市同士を結んでいるのみならず、ANAとジョイントベンチャーを結んだシンガポール航空がハブ空港としており、乗り継ぎ需要も非常に高くなっています。
ANAは羽田空港と合わせて1日3便トリプルデイリーで運航をしており、一番空いてそうな早朝の成田便ですら、満席近い状態でした。
そんな中でも、ビジネスクラスではANAの温かいホスピタリティとSTAGGERED SEATによる快適なフライトが運行されており、大満足の内容でした。


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