今回は春休み真っ只中3月下旬にANAマイル使用のスターアライアンス特典航空券でビジネスクラスを使ったお得なルートを発券できたのでその際の搭乗記をお届けいたします。
国内線を乗り継いで羽田空港へ
今回は直前の繁忙期シーズンでの特典枠利用のため福岡から東京までの直行便に全く空きが確保できず、いろいろと模索し、電話の予約センターに宮崎経由で羽田に向かうようにすればFUK-KMI、KMI-HNDともに空席を確保することができました。この様子に関しては別記事で紹介したいところです。
T2への到着後は”国際線乗り継ぎ”の案内に沿って上がったり下ったりしながら進んでいくとT2国際線エリアの非制限区域であるチェックインカウンターに到達します。
チェックイン
今回は上記のように空席の確保が難しかったこと。それに加え2024年3月のT2発国際線増便の前に、空いている新しいANA LOUNGEを確実にレビューしておきたかったこともあり、宮崎から到着して間もないおよそ10時間前の午後1時にチェックインカウンターに向かいます。Terminal 2の国際線エリアには、ファーストクラス・ダイヤモンド会員用に成田空港と同じような個室風のカウンター”ANA SUITE CHECK-IN”が設置されています。
しかしながら、2024年3月に行われた増便前の羽田空港T2での出発便は12時の次は21時頃であったこともありファーストクラス用のRカウンターは夕方までクローズであります。(現在は通しで営業中)
とはいえそのような状態であっても、そのほかのチェックインカウンターは6~8時間ほど後の出発便のために通しでオープンしていたこと自体すごいように感じます。
早速チェックインカウンターで国際線の紙チケットを受け取り出国検査場へと向かいます。こちらに関してもT3と同様にファーストクラス&ビジネスクラス用のレーンやFace Express用レーンがあるもののこの時間帯に関しては通常レーンのみの営業であります。もっとも、この時間帯に出国するような人はかなり稀有であり、列どころか人が見えないほどのガラガラさであります。
保安検査は羽田や福岡等で設置が進められるスマートレーンであり、PCタブレットや飲み物を出さなくてよいため非常に楽であります。
出国審査は自動機がお休み中のため国内では久々の有人チェックであります。もっとも出入国スタンプ
は自動レーンで希望したときに押されるものと同じなのであまり特別感はありません。
ラウンジへ
出国後は右側へ進みエスカレーターを上がると30秒ほどでANA LOUNGEおよびANA SUITE LOUNGEへ到達でき、非常に良い導線が確保されています。
いつものごとくラウンジについては別記事にてご案内しますのでしばしお待ちを、、、
搭乗、座席の紹介
羽田空港のT2はT3や成田とは異なり、ゲートの数が少なく移動距離がほぼないため搭乗時刻間際までラウンジでのんびり待てるのは大変良い設計であります。
というわけで、搭乗まで残すところ40分を切った日付が変わったころに本日のゲート72番ゲートに到着します。5分ほど待つと優先搭乗が始まったので久しぶりに優先搭乗で乗り込みます。
本日の機材はビジネスクラス少なめでまさに中距離向け246席仕様のB787-9となっています。そこそこの搭乗率のB787であってもL1とL2ともにボーディングブリッジが付けられているのは日本ならではの丁寧な仕事とも感じます。
今回は左側L1ドアからそそくさと乗り込みます。
今回は1Aの座席をオンラインチェックインで確保できていたため、機内へ入るとすぐに座席にたどり着きます。機材によっては少しガタがきかけている787のSTAGGERED SEATですが、この機材ではかなり状態がよい座席となっています。
座席にはお昼の便と同じペットボトルの水、ヘッドホン、スリッパ、面により硬さの異なる機能性の高い枕、掛け布団(コンフォーター)、ベッドパッドとして東京西川「エアーサイクロン®」があらかじめセッティングされています。深夜便ではそれに加えて歯ブラシやアイマスク、イヤープラグを入れた巾着袋が置かれています。
優先搭乗が終わりエコノミーの搭乗中はL1からはほとんど人が入ってこないためこのタイミングで貸し出しパジャマへの着替えや寝る前の支度を整えます。
このタイミングでパーサーからのあいさつに合わせて到着前の朝食サービスの希望有無を聞かれます。フライトタイムは6時間と少しのためサービスを希望せずに寝ておくのも得策といえます。
全員の搭乗が終わるとすぐに機内の照明がやや暗くなりオレンジ色の夕日様のライティングに代わります。そして、貨物の関係で出発まで少し時間を要したことや深夜便離陸のピークタイムにあたったこともあり予定出発時刻から約30分後の午前1時頃に離陸します。
離陸後→就寝まで
離陸後の大気の安定度は可もなく不可もなくといったところであり小刻みに揺らされ続けながらもすぐにシートベルトサインは消されます。そこそこ10分足らずでドリンクとアミューズとして 「ANAオリジナルスティック」、「ムール貝のマリネ チーズとオリーブ」が配られます。さすがにこの時間ということもあり今回は受け取らず眠りを優先します。
シートをフルフラットに倒して、先述したベッドパットを敷き最後に枕を置けばセッティングは3分足らずで完了します。掛け布団をかけてシートベルトを締めれば、多少の揺れが気になっていても10分もしないうちに眠りについてしまうものです。zzz
起床、いきなり朝ごはん
日本時間で午前6時(到着地5時)を回るころ朝食準備のため、搭乗時に朝食を希望していた場合はCAが起こしに来られます。合わせてお目覚めの一杯としてドリンクサービスが行われます。到着まで残りのフライトタイムは2時間を切ったところであり、進行方向左側(東側)の地平線がやや明るくなってきたころです。
そこから5分足らずで朝食の登場です。本日は寝起きであり、また日本積載ということもあり和食をチョイスしています。
本日のメニューはこちらです。
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前菜 蓬カステラ、うすい豆チーズ寄せ、筍雲丹焼き、蛸柔らか煮
主菜 赤魚の竜田揚げ 銀あん掛け、俵御飯
味噌汁、香の物
フルーツ
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またまた来たかといわんばかりのANA機内食常連である赤魚の登場であります。直近ではこのフライトの一週間ほど前に乗ったハワイ線で帰りのプレエコでも見たところです。
味は感動的な出会いはないものの無難に美味しいといったところです。昼夕食に比べ明らかに低コストと思われるので、御飯とみそ汁にはもう少しこだわりを持ってほしいところではあります。(Inspiration of Japanを自負しているくらいですからね)
ボリュームは朝食として多すぎず少なすぎずといったところですが、夕食をラウンジたらふく食べていた上かなり早い時間ということもあり完食すると満腹であります。
食後にサプライズが!
食事を終え朝の支度や荷物を整理しようかと思っていたところでCAさんから声を掛けられ何かと思っていると、まさかの立派なデザートプレートが登場であります。
CAさんの御厚意で搭載のミールをもとに手作りデコレーションを加えてくださいました。
到着、荷物受け取りではDIA専用サービスも
その後、日本時間午前7時30分(到着地時間6時30分)ごろに着陸態勢に入り50分には着陸します。
チャンギ空港はクアラルンプール等と同様に出国後入国前のエリアが共通のため、入国前にPPパスで食事を摂取することもできます。
入国にはあらかじめSG arrival cardと呼ばれる電子入国カードの提出が必要(現地到着後に入国ブース付近での記入も可)ではあるものの、並び列はほとんどなく自動キオスクによって5分足らずで入国が完了するため非常に良いアクセスであります。
入国後のバゲージクレームではFirstタグがついた荷物は係員がピックアップして見守ってくれています。税関を通過(基本的に申告品がなければ手続きなし)するとgrabやタクシー乗り場がすぐあり市街地までのアクセスも良好といったところです。
最後に
シンガポール路線は羽田成田を合わせるとANAのみでもトリプルデイリーの大型路線です。それに加え時期により波があるもののSQがA380やB777などを複数便投入しており、激しい競争が見受けられます。ANAにも一時期ファーストクラス設定があった影響か、ダイヤモンド会員向けサービスが多く設定されており今後の動向は気になるところです。
今回使用した深夜便はやや睡眠時間が短くなるものの、Cクラス利用であれば早朝から活動できる使い勝手の良い便といったところです。
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