【中国国際航空エコノミー搭乗記】最新鋭のA350で中距離フライト 上海ーシンガポール

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ビジネスクラス
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今回は2025年6月にエアチャイナ(中国国際航空)CA825便のエコノミークラスにて、上海浦東空港からシンガポールチャンギ国際空港までの区間を利用しましたのでその様子をご紹介します。

路線:上海浦東(SHA/PVG) → シンガポールチャンギ(SIN)
運航会社 / 便名:Air China 中国国際航空 / CA825
機材/機番:A350-941 /B-1086
座席クラス / 予約クラス:Y / L
フライトタイム:4 h 47 m
座席:35A
利用ラウンジ:中国国際航空ビジネスクラスラウンジ

なお、今回は前日の福岡ー上海のCA916便からの乗り継ぎでこの便を利用しました。

上海でのトランジットは少々トラブルがあったのでその様子も是非ご確認ください。

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チェックイン

上海浦東空港の第2ターミナルのロビー

エアチャイナ(中国国際航空)は上海浦東空港では第2ターミナルを利用しています。第1ターミナルと第2ターミナルは屋内の連絡通路にてつながっており、鉄道駅はその中間地点に位置しています。

各ターミナルに入る際にはX線・金属探知機による手荷物検査が行われるようです。この検査はそこまで時間はかからず通過できます。

上海浦東空港の中国国際航空チェックインカウンターがあるHカウンター

ターミナルに入るとエアチャイナの国際線カウンターであるHカウンターへ向かいます。

上海浦東空港の中国国際航空チェックイン開始時刻

エアチャイナでは各便ごとにチェックイン開始時刻が決まっているようで、その時刻がずらっと示されています。

本日のCA825便は概ね出発4時間前の午前6時30分からチェックイン可能なようです。

上海浦東空港のエアチャイナのチェックインカウンター

Hカウンターにはエコノミークラス用レーン・ビジネスクラスとスターアライアンスゴールドメンバー用のレーン・ファーストクラスと自社上級会員用のレーンの3種類があるようです。

上海浦東空港の中国国際航空の国際線チェックインカウンターのプライオリティレーン

一番手前(入り口側)がスタアラゴールドやビジネス・ファーストクラス用の優先レーンとなっています。赤色の立派な絨毯がお出迎えしてくれます。

優先レーンは全く並ぶことなくチェックインでき、座席についてもオンラインでは(おそらく)有料だった前方の3席空いた席にしておいたよ!と伝えてくれました。

ラウンジについても、ラウンジ名と場所を案内をしてくれる丁寧な対応でした。

出国と保安検査も想像よりスムーズ

上海浦東空港第2ターミナルの出発フロア

出国は優先レーンは無く、外国人は基本的に有人ブースでの審査になるので、時間が掛かりそうと覚悟していました。しかし実際には5分足らずで順番が回ってきてスムーズに出国できました。

保安検査は優先レーンがあるものの上級会員は利用できないようであり、ビジネスクラス以上やアシストが必要な方向けのようです。

保安検査は(カバンから出すものなどが)非常に厳しいと聞いていましたが、確かに厳しめではあるものの電子機器や傘などのみで、こちらもそこまで時間はかかりませんでした。

中国国際航空のラウンジへ

上海浦東空港でゲートに向かう道中

出国後のエリアはメジャーな飲食店や免税店・お土産店が揃っており退屈しなさそうです。今回はラウンジへ向かいます。

上海浦東空港第2ターミナルのラウンジ一覧

ラウンジは1つ上のフロアにまとめて配置されているスタイルです。

上海浦東空港の中国国際航空ラウンジの入口

エスカレーターで上の階へと行き、案内に従って進むとすぐに中国国際航空ラウンジへと到着しました。

上海浦東空港の中国国際航空ラウンジ受付

左側がファーストクラス・右側がビジネスクラス用のラウンジであり、今回はビジネスクラスラウンジの利用となります。

上海浦東空港の中国国際航空ラウンジのエスカレーター

ラウンジは2フロア構成になっており、ラウンジ中央にエスカレーターがありました。

上海浦東空港の中国国際航空ラウンジ1階のリラックスエリア

エントランスのある下の階はバーカウンターとマッサージチェアのあるリラックスエリアで、上のフロアにビュッフェ台が設置されています。

上海浦東空港の中国国際航空ラウンジの朝ごはんメニュー

今回は朝食の時間帯であり、ビュッフェ台から少しつまんできました。中華料理がメインですが、洋食や和食(?)も、少しずつおいてあります。

搭乗口へと移動

ボーディングタイムが近くなるとスタッフの方がサインボードをもってお知らせに来てくれました。

中国国際航空CA825便の出発ゲートD65

そこからゆっくり歩いてゲートに向かうとちょうど優先搭乗が始まりそうなばっちりのタイミングであります。

上海浦東空港のD65ゲートにとまる中国国際航空CA825便

本日の搭乗口はラウンジから5分足らずで到着する近さのD65ゲートです。本日の機体は左側に写っているエアチャイナの最新機種A350-900です。

上海浦東空港にとまるルフトハンザドイツ航空のA340-600

なんと隣のゲートに、今や日本への定期便は全くない、絶滅危惧種A340-600がとまっていました!日本では見られない飛行機がみられるのは海外空港ならではの楽しみであります。

優先搭乗で機内へ

中国国際航空の優先搭乗

優先搭乗が始まったので、さっそく機内へと向かいます。本日はエコノミークラス搭乗なのでL2ドアから搭乗します。

中国国際航空A350エコノミークラスの座席

L2ドアから機内へ入り右側へ進むとプレエコの座席が数列あり、そのあとエコノミークラスへ変わるとすぐに本日の座席35Aが目に入ります。

A350のエコノミークラスの座席

エアチャイナのA350-900はビジネス・プレエコ・エコノミーの3クラス構成となっています。

中国国際航空A350エコノミークラスの座席のようす(シートピッチ)

エコノミークラスは日本航空などと同じ標準的な3-3-3の配列です。シートピッチは32インチであり、こちらも標準的なサイズ足を組んだり伸ばしたりすることもできます。

座席は軽量化とコンパクト化を狙った今どきの薄いシートで、その分ゆとりあるシートピッチの座席につながっています。

中国国際航空A350エコノミークラスのアメニティ(クッションとブランケット)

座席にはあらかじめクッションと袋に入ったブランケットが置かれています。足元にはフッドレストがついた長距離でも楽々な仕様となっています。

シンガポールチャンギ国際空港エコノミークラスの個人モニター

個人モニターについても新型の操作性が良いものがついており、映画・ビデオ・ミュージック・ゲーム・フライトマップなどを楽しめます。

シンガポールチャンギ国際空港にむけてアプローチ中であることを示すフライトマップ

フライトマップはANAのA380フライングホヌや国内線向け新機材(722・78K・78Gなど)でもおなじみのflightpath 3Dが使われているようで、おなじみの飛行機360度ビューにも対応しています。

中国国際航空A350エコノミークラスのユニバーサルポート

足元に中長距離フライトには欠かせないコンセント(ユニバーサルポート)が設置されています。なお、3席で2口が利用可能です。

シートポケットには機内誌やヘッドフォンも入っていました。

中国国際航空A350の翼とルフトハンザドイツ航空のA340-600

本日のCA825便は定時運航率が60%程とやや低めで不安でしたが、本日は運よく定刻の午前10時10分の少し前の10時7分に出発できました。

上海浦東空港離陸後の上空のようす

空港が少し混雑していたのか、およそ20分後の10時29分に上海浦東空港を離陸しました。

ランチタイムの機内食

中国国際航空エコノミークラスのドリンク

離陸しておよそ20分程でベルトサインが消灯し、離陸後30分を超えた午前11時過ぎからドリンクサービスが始まりました。ドリンクはソフトドリンクの他、各種ビールやワイン・スピリッツも用意されているようです。

中国国際航空エコノミークラスで提供されるオレンジジュース

1杯目は果汁100パーセントオレンジジュースを頂きます。中国語のパッケージでしたが、果汁100パーセントの美味しさは全世界共通のようです。

そこからさらに30分弱時間が流れ、午前11時30分ごろに機内食の提供が始まりました。本日の機内食はフィッシュ・オア・チキンの2択のようで、チキンをチョイスしました。

本日の機内食

メイン:チキン&ライス(鶏肉の醤油煮込み)

小鉢:コーン・果実・チーズとキヌア(?)のサラダ

ロールパン

デザート:イチゴのムース

中国国際航空CA825便のエコノミークラス機内食

メインディッシュは蓋つきで温められています。チキンは甘みのある醬油煮込みと御飯のセットです。日本料理なのか中華料理なのかはわかりませんが、「がめ煮」や「筑前煮」を思い起こさせる味であります。

小鉢のサラダは甘味が強く、チーズものっておりハイカロリーな一品です。もう少し葉物系の野菜があれば嬉しいところです。

デザートのムースも砂糖をたっぷり使った甘みの強いものであり、あまり果実感はありません。これぞ想像する海外エコノミー機内食といったところです。

中国国際航空エコノミークラスで提供される雪花ビール

機内食提供の際に、お食事に合わせた飲み物としてビールを頂きました。ビールは缶のまま開けずに提供されます。気圧のやや低く吹きこぼれしやすい機内のため開栓は慎重に行います。

今回提供されたビールはラウンジにあった北京ビールではなく、同じく北京に本社をおく「雪花ビール」(シュエホアビール)です。缶に大きくプリントされた”SNOW”の文字が印象的です。

ビールはほぼ常温に近い温度で提供されました。機内設備・積載の問題なのか、中国文化的なの好みなのかはわかりませんが、日本人としては気候が暑い就航地同士の便ですし、冷えたビールを楽しみたいところであります。

中国国際航空で唯一のインターネットサービス

本日搭乗している機材「A350-900」 は中国国際航空の保有する機材の中で、唯一インターネットサービスが利用可能な機材です。インターネットへの接続は無料ですが、同時に接続できるのは1人1台までに制限されます。

利用の手順は以下の通りです。

  1. SSID「AIR CHINA」に接続し、「wifi.airchina.com」へアクセスする。
  2. 「インターネット接続」を選択する。
  3. 規約に同意のうえで座席番号と名前(苗字)を入力する。

名前と座席の番号を入力するため、1人当たりの同時接続は制限されてしまいます。切り替えについては自由であり、新しい端末で同じ名前・座席を入力したら接続する端末を切り替えるかYES/NOできいてくれます。

速度は最低限の上り下りともに1Mbosといったところですが、長いフライトではあるだけでもかなりありがたい存在であります。

温かいお茶をお願いすると、、、

中国国際航空エコノミークラスで提供される中国茶

機内食からしばらくしたのち、温かいお茶をお願いしました。お茶はエコノミークラスでも都度ティーパックで作ってくれるようであり、香りに深みのある中国茶(おそらくプーアル茶)を頂けました。中国の航空会社としての中国文化へのこだわりがうかがえます。

予定よりも30分ほど早着

中国国際航空A350のシートベルト着用サイン

離陸から4時間と少し経過した午後2時45分頃に着陸に向けてシートベルトサインが付きました。

シンガポールチャンギ国際空港周辺で発達した積乱雲

シンガポール周辺は熱帯らしい上昇気流の多い気候であり、発達した積乱雲が多くみられます。

シンガポールチャンギ国際空港への着陸にむけたファイナル上

着陸に向け降下しているため、しばらくの間やや強めの揺れが続きました。

シンガポールチャンギ国際空港に到着した中国国際航空CA815便

そのあと午後3時16分に無事着陸し、D48ゲートには午後3時26分に到着しました。定刻の午後4時より、30分以上早い到着でした。

中国国際航空CA825便が到着したシンガポールチャンギ国際空港第1ターミナル

中国国際航空はシンガポールではJALやScootとおなじ第1ターミナルを利用しています。

中国国際航空CA825便が到着したシンガポールチャンギ国際空港のD48ゲート

第1ターミナルは何度か改装が行われており、きれいで現代的なデザインのターミナルであります。

シンガポールチャンギ国際空港のJEWELの人工滝(レインフォール)

到着の際は税関を通過してまっすぐ進むと、大きな人工滝のあるJewelまですぐアクセスできる好立地です。

さいごに

マーライオンとシンガポールの夜景とホヌたち

今回は格安の航空券を使用して福岡から上海を経由してシンガポールまで、24時間がかりの移動をしました。

直行便よりかなり時間がかかるものの、トランジット中には物価が安めな中国最大の都市上海を観光することもできます。スターアライアンスゴールドメンバーへの特典も太っ腹で、よほどのピーク時期でなければ高確率で3席独占ができるのも日系航空会社より優れている点であります。

今後も東南アジアやヨーロッパに向けて利用を検討したい中華系エアラインの乗り継ぎ旅となりました。

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