今回はコスパ抜群のスターアライアンス加盟社のひとつであるエチオピア航空での東京(成田)から韓国ソウル(仁川/インチョン)へのエコノミークラスでのフライトの様子をお届けいたします。
オンラインチェックインと搭乗券
エチオピア航空はオンラインチェックインに対応しており、預け入れの手荷物がなければチェックインカウンターに立ち寄ることなくモバイル搭乗券での搭乗が可能であります。Agodaなどの代理店購入の場合はオンラインチェックインがなぜかできない事象が発生しているという情報がありましたが、エチオピア航空ホームページから購入した航空券では特に問題なくオンラインチェックインを利用することができました。
もっとも、航空券購入の際ホームページの動作がイマイチであり、カードの決済からメールでのeチケット送付まで30分ほどのタイムラグがあり不安が残るところであります。
今回探した限りではANAなどのようにiPhoneのwalletにモバイル搭乗券を追加する機能は見当たらず、メールで送付された本文中のコードかpdfで添付された搭乗券を利用する方法しか見当たりませんでした。
保安検査&出国
今回は預け入れ手荷物はなかったので早速出国であります。成田空港にはGOLD TRACKがあり、スターアライアンス・ゴールド資格があればエコノミーでも並ばずストレスフリーに保安検査を受けられます。
出国後はSFCなどのゴールド会員はユナイテッド・クラブかANA LOUNGE、ANAのダイヤモンド会員や200万LMメンバーならANA SUITE LOUNGEを使用できます。搭乗口から近くなりがちなユナイテッド・クラブは19時前にはクローズするので若干使いづらいところであります。
搭乗
本日は展望デッキからも見やすい搭乗口35からの出発です。午後9時15分発で、搭乗開始は8時30分ごろからと案内されます。しかし、使用する機材の到着予定時刻が8時前後であるため、実際には準備に時間を要し搭乗がはじまるのは8時45分頃となります。
搭乗順序はまずはじめにcloud 9(ビジネスクラス)から始まりその次に、スターアライアンスGOLDメンバーが案内されます。
機内の様子
エコノミークラスのシートはホームページでの表記上は32 inchで短距離便としてはANAやJALと同様の広さになっていますが、実際座ってみると思いのほか足元がせまく感じます。普通に座っている分にはそこまで気になりませんが、この機材でアディスアベバ間で行くとなるとトイレなどでの出入りが気になるところです。シートのリクライニング角度は29.7°のふか~いリクライニングを売りにしており、出入りは難しいところであります。
座席の配列は3-3-3の並びでANAの内際線機材やJALの国内線機材と同様のスタンダードな配列です。B787は頭上の荷物入れも余裕のある設計なので8~9割の搭乗率でも手荷物の置き場に混乱は見られませんでした。
モニターは古すぎず新しすぎず、大きすぎず小さすぎずの一般的なものです。タッチパネル対応であり、またANAの国内線B767のようなひじ掛けにリモコンが設置されており十字キーでも操作可能であります。しかし、モニターが起動しない席やタッチパネルが反応しない席がところどころみられていました。なお、このモニターは日本語には対応していないため若干注意が必要です。
短距離線としては豪華な機内食
シートベルトサインが消えると間もなく機内食が運ばれてきます。メインはビーフ、チキンの二種類用意されています。ビーフをチョイスしますが、なぜかふたにはマトンと書かれています。味付けは牛すじ煮込みのようなイメージです。お肉と付け合わせの野菜はそこそこの美味しさですが、お米の炊き方は正直イマイチでした。
サラダはトマトとオリーブに葉っぱが添えられたイタリアン風です。この機内食は仁川で搭載しているようであり、キムチやハングルで書かれたクラッカーなど韓国気分を高めます。デザートはチーズといちごヨーグルトのようなものであります。
ドリンクは缶ビールが2種類、白赤ワインのミニボトル、フレッシュジュースやそのほかソフトドリンクなど多種用意されています。コップはプラスチックであり、紙カップのANAより好印象です。
チキンの方は甘い味付けで、こちらは日本人には好き嫌いが分かれそうな味であります。フライトタイムが短いからか、深夜帯だからか分かりませんが、食後のコーヒーサービス等はなく、そのまま降下へと近づいていきます。
着陸、そして入国
着陸態勢にはいるまでは照明がオレンジの夕日のようなカラーとなります。韓国入国に必要な住所(ホテル)申告カードが配られると間もなく着陸態勢に入り、機内の照明が暗く落とされます。
ゲートへはギリギリ日付が変わる前の午後11時50分頃に着きますが、他の便との重なりでイミグレが大行列だったので入国は0時30分前となります。
総評
タイミングによってはアシアナ航空より大幅に安くなるエチオピア航空ですが機内食に関してはエチオピア航空が優れているように感じます。しかし、機内の清潔度やモニターの動作などではアシアナ航空の方が安定感がありました。また、到着が日付をまたぐあたりになるので、宿泊場所によってはタクシー代が高額になることにも注意が必要です。日本よりは安いとは思いますが、それでもインチョンの市街地やソウルまで行くと6000~8000円ほどはかかるようです。空港内のトランジットホテルや夜でもシャトルバスで移動できるパラダイスカジノ近辺で明け方まで過ごすというのがコストは抑えられる選択肢でしょうか。
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