【ANAビジネスクラス】ソウル金浦からの短距離路線で豪華スタッガードを利用 NH862

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ANAビジネスクラスの座席配置 国際線
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ANAソウル金浦便について

ANAは現在東京/羽田~ソウル/金浦に朝昼夜のトリプルデイリー運航をしており、仁川及び成田空港発着便はなく利便性で他社にアドバンテージをとる姿勢が伺えます。さらに羽田空港ではすべての便がフラッグシップ設備である第2ターミナル発であり、導線の短縮による時短効果を感じるところであります。
そんな金浦便では現在国内線でよく目にする787-8(78M)や767-300ER(76E)の2機種がほぼすべての便を担っております。これらの機材はおもに短距離路線への投入にフォーカスして作られた機材であり、エコノミークラスは若干の仕様の差がありますが、ビジネスクラスはどちらもANA BUSINESS CRADLEの座席が搭載されております。この座席は微妙にフルフラットせず、また2-2-2のシート配置のため通路へのアクセスが微妙なことから、国際線ではがっかりシートの印象を持たれがちであります。
一方で今回搭乗した便では、通常この路線にはまず入らない中距離路線向けB787-9(246席仕様)が投入されており、この機材のビジネスクラスはANA BUSINESS STAGGEREDであります。

チェックイン

ANA金浦空港のチェックインカウンター

今回は朝一番の7時45分発であり、チェックイン開始は出発1時間45分前の午前6時のためカウンターが混みあう傾向にあります。短距離路線ながらダイヤモンド会員専用レーンの設置があるのはありがたいところであります。金浦発のANA運航便では搭乗口で紙の搭乗券を回収する兼ね合いなのか空港において紙の搭乗券を発行することが必須となっています。24時間前からのオンラインチェックインは可能ですが(主に開放の座席指定用)、モバイル搭乗券や印刷用の搭乗券の発行は不可であります。
空港にはカウンターの横にKIOSKがあり、こちらでも搭乗券の発行が可能であります。ペラペラのレシートタイプの搭乗券が出てくると思いきやしっかりとした固い紙の搭乗券が出てきて驚きです。
また、自動荷物預け機が空港にあるもののANAとは契約がないようで、有人カウンターに並ぶほかの選択肢はありません。

保安検査と出国

ANA862便出発前のソウル金浦空港保安検査場の著しい混雑風景

金浦空港での保安検査は比較的すいている印象ですが、NH862便で利用する朝の時間は中国系のエアラインなどと時間が重なることもあってか事情が違うようであり、非常に混雑しております。チェックイン開始直後の6時ごろは比較的すいているようですが、6時30分を超えたあたりからは信じられないような混雑が生じています。並び始めから出国までは概ね45分かかっていたようであり、ビジネスクラスや上級会員向けの優先レーンは一切存在しないためストレスのかかるところであります。

アシアナラウンジへタッチ

結局出国を完了したのは出発の約30分になりゲートでは事前改札を始めようかといったところですが、起きてから飲まず食わずが続いており、のどを潤すためラウンジへと向かいます。
アシアナラウンジは出国後、右へ少し進んだ34ゲート付近にある階段またはエスカレーターで1フロア上がったところに位置しています。
国際線ラウンジではありつつも、短距離路線のみが就航しているためか仁川空港のアシアナラウンジに比べるとスペースや提供サービスは控えめであります。

ソウル金浦国際空港アシアナラウンジの朝食メニュー
ソウル金浦国際空港アシアナラウンジのサラダ

飲食サービスはレタスがメインのサラダの他、朝食メニューのホットミールが3種類(チャーハン、スクランブルエッグ、ソーセージ)とおなじみの辛ラーメンのカップ麺が積み重なれております。

ソウル金浦国際空港アシアナラウンジのドリンク

ドリンクについては仁川空港でおなじみの下から湧き出るトルネードビールサーバーはなく、韓国内でも人気の高いアサヒスーパードライの缶ビールが代わりに用意されております。
また、ソフトドリンク用のサーバーはなくビン缶での提供のみです。右下に置かれているトマトジュースとリンゴジュースはなかなかの味であり、仁川にも置いてほしいところです。

ソウル金浦国際空港アシアナラウンジのリキュールやワイン

このほかのアルコール類は赤白ワインに仁川空港に比べるとやや種類を減らすものの、一通り揃っており、好印象であります。

搭乗口、機内へ

NH862便の35番搭乗口

ラウンジから搭乗口まではわずか100 mほどの距離であり、日本国内の大半の国内線よりも高い利便性です。出発までの残り時間を考えるとファイナルコールかと思いつつも、先ほどの保安検査でかなり足止めを食らっているようであり、まだまだゲートにたどり着いていない人も多く安心するところです。
優先搭乗後もGrope1および2の利用者向けに別レーンを用意してあるのはANA運航便の安定感を出しているともいえます。
先述したように金浦空港ではゲート通過時に搭乗券の回収があり、半券のみを渡されるといった今の時代では少々レアな体験をして機内へと向かいます。

ANA BUSINESS STAGGEREDの座席

ANAビジネスクラスの座席配置

機内にはL2ドアから乗り込み、後ろ側へ向かうとすぐに本日の座席9Hが見えます。普段の中・長距離路線では避けている通路席です。なんだかんだ一度も座ったことがなく、搭乗時間の短い短距離便はトライするのに絶好の機会であり、あえてのチョイスをしてみました。

NH862便の座席(ANA BUSINESS STAGGERED)

アメニティはポーチはもちろんのこと敷布団替わりのベッドパッドや掛け布団のコンフォーターもなく、毛布・スリッパ・ヘッドフォンのみの用意であります。枕も搭載されているようではありますが、今回は使用しなかったため詳細は不明です。

ANA862便の離陸時のソウルの朝日

CAさんが手渡しにて機内Wi-Fi用のバウチャーコードを配布した後に、ソウルの離陸します。

離陸後はすぐに機内食が

NH862便の機内食前に配られるドリンク

ベルトサインが消えると5分ほどでカートでのドリンクとおつまみの配布が始まり、同時にテーブルのセットも行われます。
ドリンクはアジア路線でおなじみのシャンパーニュ・カステルノー・キュヴェ・ブリュット・レゼルヴをチョイスし、朝シャンで保安検査でたまったストレスの発散です。窓の外に見える朝鮮半島をながめていると、短距離路線ワントレーメニューのためか、思いのほかすぐに機内食の到着であります。

NH862便のビジネスクラスの機内食

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アペタイザー:シーフードマリネ、梨と栗のサラダ、チキンセサミサラダ
メイン:マッシュルームデュクセルを包んだ鶏肉のロースト トマトソース
ブレッド:ハーブフォカッチャ
小菓子
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ソウル路線のメニューは朝昼晩の区別なく全便で同一であり、メインについては半月ごとに、そのほかのメニューは3か月ごとにチェンジしている状態であります。
本日のメインは鶏の胸肉に細かく切り刻んだマッシュルームを合わせて蒸した1品であり、朝食には低カロリー気味で重すぎず箸が進みます。
ブレッドは常温のままであり、味についても可もなく不可もなくといったところです。

ANA国際線ビジネスクラスで提供される日本茶(抹茶入り静岡茶)

食後は急須にてANAオリジナルドリンクである抹茶入り静岡茶をCAさんがサービングして回るという、訪日客に対しても和のインスピレーションを与えてくれそうなおもてなしであります。
食後の時点で現在地は北陸エリア上空で残りのフライトタイムは1時間程度ですが、せっかくのスタッガードシートを倒して、しばらくごろごろとリラックスタイムをくつろぎます。

さいごに

ソウル南大門前にならぶHONU

世界有数の大都市を結ぶ東京ーソウル便は長きにわたりドル箱路線として高頻度運航が継続されており、以前からの大手キャリアのみでなく、近年ではプレミアム感あるLCCが台頭しております。
それらとの差別化・区別化による集客のためか、ANAでは多様なエンターテイメントの提供や都心からの利便性が高い羽田空港及び金浦空港の使用の他、日本らしさのある和のおもてなしによるホスピタリティが際立っている様に感じるところです。
普段のクレードルシートと違い、今回の中距離向けスタッガードシートではプライベートな空間で、くつろぐことも集中して作業を行うこともでき、非常に満足感があり近いうちにANAの中長距離路線でお出かけしたくなるフライトでした。

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