ラウンジホッピングとは
ラウンジホッピングの”ホッピング”とは跳ね回ること、歩き回ることを意味しています。飛行機好き界隈だとコロナ禍前に流行っていたJGC等のステイタス修行者をターゲットにしたJALグループのホッピングアイランドツアーが思い浮かぶところであります。
今回は座席指定のためにかなり早めに空港に来てしまい、出発まではかなり時間がある状態となりました。世界の名だたるハブ空港に比較され狭く使いにくいと批判されがちな成田空港でありますが、なんだかんだ国内最大の国際空港であり、出国後エリアで長時間過ごすのも楽しめる場所であります。
ということで出発までは約6時間ほどあるため、ラウンジホッピングをやってみました。
まずはANA SUITE LOUNGEへ
トップバッターはやはり抜群の安定感を誇るANA SUITE LOUNGEであります。成田空港は羽田空港第2ターミナルとは異なりライブキッチンやバーサービスこそありませんが窓からの景色は国内有数であり、羽田とは比較にならないほどの多種多様なエアラインを見ることが可能です。アルコール類のラインナップは非常に豊かでありシャンパンのほか複数種のこだわりの銘柄の白赤ワイン、日本酒、そのほかリキュールを愉しめます。さらにいつからか響のブレンダーズチョイスも用意されています。
ギリギリ11時前ということで、もうランチのような時間ではありますがせっかくなので朝食メニューをオーダーします。2024年秋メニューの和食および洋食の朝食をワントレーに並べてみました。
和食のメインは銀ひらす塩焼きであり、小鉢はサツマイモの煮物です。
洋食は北海道産秋さけとほうれん草のキッシュ、バジルソース、フレッシュサラダ添えにコンソメスープのセットです。
和洋どちらも良質な味わいであり、お米の美味しさも際立ちます。
ビュッフェ台にはサイドメニューとしてのアミューズやアペタイザー、デザートが並んでおります。
コーヒーを求めてユナイテッドクラブへ
2番手はユナイテッドクラブであります。ユナイテッドクラブは第5サテライトのANA SUITE LOUNGEから10分ほど歩いた距離に位置しております。スペースにはかなり余裕があり、利用者もANA LOUNGEほどには多くないため比較的ゆったりとくつろげるラウンジであります。
大きな窓からは27スポットをよく見渡すことができ、ラウンジの高さは2Fに相当するため、スポットイン・アウトの時は飛行機とほぼ同じ高さから迫力ある絵を見ることが可能であります。しかし、南向きなので晴れているときつい日差しにさらされる覚悟は必要であります。
ユナイテッドクラブのビュッフェ台は二か所に設置されておりどちらもほぼ同じメニューが並びます。日本テイストなわらび餅やカレーライス、巻きずしが印象的であります。
今回はすでにお腹いっぱい食べてきたため、コーヒーを頂きます。ユナイテッドクラブのコーヒーは米国本土と同じくillyのブレンドを提供しており、香り高いコーヒーを愉しむことができます。
噂のプライオリティパスラウンジ、へ
続いては2023年からローンチされた空港会社による運営ラウンジであるLOUNGE希和-NOA-へと足を延ばします。このラウンジはプライオリティパス対応という特性上、オープン当初から大変混みあっておりしばしば10人強の列ができている光景を目にしてきたところです。
しかし、2024年秋現在ではなんとラウンジの拡張工事を行ったらしく床面積がおそらく倍以上になっており、待ちの行列はなく空席も多くみられました。Zip airや旅行会社のオプションとして使われていた隣接する別ラウンジと内装そのまま、壁を壊してつなげたようです。羽田空港の第2ターミナル国内線ANA SUITE LOUNGEのような拡張であります。
飲食メニューはヌードルバーのようなものがあり、そばやデザート類があるようです。アルコールは生ビール(スーパードライ)やレモンサワーのサーバーのほか、余市ケルナーが特徴的であります。コーヒーはカードラウンジでたまに見かけるCosta coffeeであり、紙やプラコップではなく、ステムレスグラス提供であり好印象を受けます。
新しい第2サテライトANA LOUNGE
さらにここから、第2サテライトに新設されたANA LOUNGEへと向かいます。こちらは現在午後1時から5時頃までの短時間での営業となっています。このオープン時間から見るに、比較的ラウンジから近い30番代のゲートから出発するUA(ユナイテッド航空)やAC(エアカナダ)などの他社便のラウンジアクセス保有者にターゲットしているでしょうか。
わざわざ第5サテライトから離れたこのラウンジへと来たのは新しいシャワールームの利用が一番の目的です。もっとも、ウォーキングもかねていますが(笑)
こちらのシャワールームはANA最新式のシャワールームであり、きれいなのはもちろんのこと、これまではなかった個別での空腸管理やより高機能なボディシャワーが設置されております。
ということで、快適なシャワーを浴び、シャワー上がりの一杯(出国後は貴重になる甘くない冷たい緑茶)をのんでこのラウンジは後にします。
再びANA SUITE LOUNGEへ
ウインドウショッピングをしながら第5サテライトへの帰路につきます。羽田のT2、T3とは比較にならないくらいバラエティ豊かな免税店があり様々な日本文化を体験することができます。外国人観光客のトランジットには羽田より成田の方が向いているように感じられます。
そんなこんなでラウンジに戻ると時刻は午後3時あたりであり、アフタヌーンティータイムであります。ビュッフェ台からアフタヌーンティー(風)セットを自作してシャンパンをおともに昼下がりの時間を愉しみます。
くつろいでいると、どこからともなくホノルルから帰ってきたFLYING HONUの1号機ラニが現れました!空港内をぐるぐるとさまよい、、、
目の前のスポットへと入ってきたので、小さなラニくんがお出迎えであります。
さらにこの後少し離れたスポットへと入る2号機カイ君も遠めに眺めることができました。
さいごに
今回は成田空港で時間がかなりあったためラウンジホッピングと空港散策をしてみました。これだけのバラエティ豊かなラウンジや免税店、さらにはコンコースの形を見られる空港はそうそうみられるものではなく、広く国交の開けた国である日本の玄関口であること、開港から紆余曲折の発展の歴史をたどってきたことを彷彿とさせる成田空港というものを見せられたような気持ちになりました。
成田空港に対する反対の世論がかなり収まってきたこともあり、今後はバンコクやシンガポールにも引けを取らないようなハブ空港へと発展していくことを夢見るところです。うな。
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